2011年度に科学研究費補助金・基盤研究 C「転換期における「貧困」に関するアウグスティヌスの洞察と実践の研究 Augustine’s Understanding and Practice of Poverty in an Era of Crisis」の成果として公刊した論考は以下の通りです。
FY 2011 GASR Outcomes
英国オクスフォードのオクスフォード大学で開かれた「第16回国際教父学研究集会」において、研究代表者の出村がプレナリー・レクチャーを行ないました。学会五日目の午後 (Aug 12) に、Dr. Neil McLynn の司会のもとで行なわれたレクチャーのタイトルは、つぎのとおりです。
英国リーズのリーズ大学 Weetwood Hall で開かれた「第18回国際中世会議 IMC」において、研究分担者として発表をおこないました。学会2日目朝 (July 12) のセッション 517: Poverty and Wealth in Late Antique Christianity, I において、Prof. John Martyn の司会のもとで行なった発表のタイトルは、つぎのとおり:
中世関連では、米国の通称カラマズーとならぶ巨大学会である IMC にはじめて参加しました。大会の組織運営は効率良く、学会内でのイベント諸々を楽しむことができました。また、日本からの参加者との交流もあって、福井からお出でになった岩熊氏とは、夕方芝生の上で談笑しながら、ビールを楽しみました。別の日にはギリシャからの参加者 Fotis とも意気投合し、夜遅くまで建物のなかのビリヤードルームで延々とビールを飲みながら議論しました。
昨今の大学改革の波は、英国でも変わりなく、リーズのこの美しい郊外のキャンパスも再来年には閉めてしまうそうで、その後の IMC は市内のキャンパスで開かれることがすでに決まっているとのこと、アクセスは良くなるのでしょうが、自然豊かな環境のなかでの交流の機会が失われてしまうのは残念です。
2010年度に科学研究費補助金・基盤研究 C「転換期における「貧困」に関するアウグスティヌスの洞察と実践の研究 Augustine’s Understanding and Practice of Poverty in an Era of Crisis」の成果として公刊した論考は以下の通り:
2011年3月3日に、オーストラリア・ブリスベンの ACU CECS において、オーストラリアの研究チームとの共同セミナー Joint Japanese-Australian Seminar on Crisis in Late Antiquity を開き、科研費の成果として発表をおこないました。セミナーにおける発表のタイトルはつぎのとおりです。
私の発表は、すでに発表をすることが決まっている 2019 International Medieval Congress @ Leeds の前哨戦というかたちで、貧困に関するアウグスティヌスの言説の基本動向をまとめたかたちになりました。科研費プロジェクトも最終年度にはいるので、これまでの成果をまとめるための準備にとりかからなくてはなりません。
オーストラリア・メルボルンのオーストラリアカトリック大学で開かれた Prayer and Spirituality in the Early Church 第6回国際学会において、科研費の成果を代表者・分担者それぞれが発表しました。学会第二日 (July 9) の午前のセッション Political Theology において、分担者の上村は、Dr. Mary Sheather の司会のもとで、つぎの発表を行ないました。
つづく午後のセッション North Africa/Augustine において、代表者の出村は、Prof. Raymond Canning の司会のもとで、つぎの発表を行ないました
3回目のメルボルン訪問。今回は、旧市街の東エリア Little Collins に宿をとったので、大学までは歩いて通える距離で、ちかくには中華街もありました。カンファレンスディナーがとくに印象的、メルボルン・クラブという昔のゴールドラッシュの所産ともいうべき立派な会員制クラブでひらかれました。今回から参加した Claudia と親しくなり、会話もはずみました。
Prayer and Spirituality in the Early Church 第6回国際学会にさきだって ACU Centre for Early Christian Studies において開かれた annual meeting に参加,継続中の科研費「転換期における「貧困」に関するアウグスティヌスの洞察と実践の研究」についての短い報告を行ないました。
ミーティングでは,センターの2003年以降の研究活動の実績(論文公刊の点数とその評価など)が報告されるとともに、APECSS の2011年以降の予定について,現在確定済みのスケジュールが紹介されました。
カナダ・モントリオールのコンコルディア大学で開かれた「カナダ教父学会」年次集会において、研究分担者として発表をおこないまいした。学会初日午前 (May 30) のセッション 2: Augustine において行なった発表のタイトルは、つぎのとおりです。
はじめて NAPS に参加した後はシカゴから移動して、これまたはじめての CSPS における発表。とはいえ、すでに APECSS やオーストラリアで旧知の人々も参加しており、諸々議論。アウグスティヌス研究者として著名な研究者ともはじめて実際に会い、交流をすすめることができたのはよい経験になりました。NAPS とはちがってコンパクトサイズの学会、ただし、CSPS 自体がカナダの人文社会系の学会があつまった Congress のもとでひらかれるため、お祭りのような感じでした。友人がテディ・ベアのぬいぐるみを買うのにつき合って,街を散策。何でも,学会でおとずれるたびに世界各地のテディ・ベアをもとめているそうで,頻繁に海外で発表しているので,かなりのコレクションになっているのでは。学会がおわってからは、Charles, Pamela, Bronwen, Geoff と一緒にレストランで会食、歓談、これもまたよい想い出になるでしょう。
アメリカ・シカゴの Holiday Inn Mart Plaza で開かれた「北米教父学会」年次集会において、研究分担者として発表しました。学会二日目朝 (May 28) のセッション26: Early Augustine において、Prof. Michael Slusser の司会のもとで行なった発表のタイトルは、つぎのとおり。
はじめて北米の NAPS に参加しました。オクスフォードを除けば、この領域ではもっとも規模の大きな学会です。この学会を通して、今後も交流を活発にできればと願っています。はじめて利用したオヘア空港はともかく巨大、市内へのアクセスも簡単で、学会のあいだはホテルに缶詰めになる典型的なタイプの Conference と言えましょう。