2008年から参加した「二国間交流事業・転換期における「貧困」に対する取り組みの共同研究──初期キリスト教をモデルにして」の成果発表として岡山大学において開かれた公開講演会「後期ローマ帝国における貧困と危機」において、Prof. Allen が岡山大学に来日するのにアテンドして東京駅で待ち合わせ,羽田から岡山まで空路をともにした。あらかじめ送られた原稿の邦訳を作成し,当日の公開講演会「後期ローマ帝国における貧困と危機」において読みあげられた英語原稿につづいて,参加した人々にむけて邦訳を読みあげた講演題目はつぎのとおり:
- P. Allen, ‘Crisis Management in Late Antiquity: The Evidence of Episcopal Letters’ 「古代末期におけるキリスト教司教たちの危機マネジメント──司教書簡に見るその実例」
用意した邦訳を読むだけなので,さほど緊張しなかった。むしろ当日の質疑応答の司会と通訳をつとめられた一橋の戸田氏のほうが大変だったと思う。岡山にむかう飛行機のなかで邦訳について疑問の箇所を Prof. Allen に質問する機会があったのは助かったのだが,搭乗するまえに、これがはじめての domestic flight だと彼女に言ったところ、あきれていた。たしかに、オーストラリア人にとっては信じがたいかもしれない。講演会万端をとりしきってくださった出村教授には,会の終了後みなが自宅に招待され,手づくりのちらし寿司をふるまってくださり感謝。