Seminar talk @ Brisbane

2011年3月3日に、オーストラリア・ブリスベンの ACU CECS において、オーストラリアの研究チームとの共同セミナー Joint Japanese-Australian Seminar on Crisis in Late Antiquity を開き、科研費の成果として発表をおこないました。セミナーにおける発表のタイトルはつぎのとおりです。

  • K. Demura, ‘Augustine’s heart-centered anthropology and the psychological reconfiguration of the community dealing with poverty’.
  • N. Kamimura, ‘Augustine’s Spiritualisation of the Poor in an Era of Crisis’.
  • P. Allen, ‘Crisis in the letters versus the Hymns of Severus of Antioch’.
  • B. Neil, ‘Crisis in the Libri Pontificales of Rome and Ravenna’.

Brisbane 2011
私の発表は、すでに発表をすることが決まっている 2019 International Medieval Congress @ Leeds の前哨戦というかたちで、貧困に関するアウグスティヌスの言説の基本動向をまとめたかたちになりました。科研費プロジェクトも最終年度にはいるので、これまでの成果をまとめるための準備にとりかからなくてはなりません。

Conference talk @ Melbourne

オーストラリア・メルボルンのオーストラリアカトリック大学で開かれた Prayer and Spirituality in the Early Church 第6回国際学会において、科研費の成果を代表者・分担者それぞれが発表しました。学会第二日 (July 9) の午前のセッション Political Theology において、分担者の上村は、Dr. Mary Sheather の司会のもとで、つぎの発表を行ないました。

  • N. Kamimura, ‘The exercitatio animi (or exercitatio mentis) of Augustine in the City of God’.

つづく午後のセッション North Africa/Augustine において、代表者の出村は、Prof. Raymond Canning の司会のもとで、つぎの発表を行ないました

  • K. Demura, ‘Politics of Dedicating a Book: A Case of Augustine to Flavius Marcellinus and Manlius Theodorus’.

3回目のメルボルン訪問。今回は、旧市街の東エリア Little Collins に宿をとったので、大学までは歩いて通える距離で、ちかくには中華街もありました。カンファレンスディナーがとくに印象的、メルボルン・クラブという昔のゴールドラッシュの所産ともいうべき立派な会員制クラブでひらかれました。今回から参加した Claudia と親しくなり、会話もはずみました。

Seminar talk @ Brisbane

2009年は、ブリスベンのセンター CECS における共同セミナーから海外研究発表が始まる。申請した科研プロジェクト、またセンターとの共同プロジェクトとの関連で発表した題目はつぎのとおり。

  • N. Kamimura, ‘Rhetorical Approach to the Poor and Poverty in Augustine’s Enarrationes in Psalmos’, Annual meeting of the Centre for Early Christian Studies, Australian Catholic University, Brisbane, QLD: 30-31 January 2009.

Brisbane 2009
このミーティングでは、これまでの学会の名前 Western Pacific Rim Patristics Society を、Asia-Pacific Early Christian Studies Society = APECSS へ変更することがアナウンスされた。これで略称を呼びやすくなる。また、今年 (2009) 9月の APECSS は仙台でひらかれること、さらに来年は韓国でのミーティングも計画。

Conference talk @ Brisbane

1月についで、オーストラリアの学会 Australian Early Medieval Association に参加、研究発表をおこなうとともに、ブリスベン在住の友人と交流。

  • N. Kamimura, ‘Peregrinatio animi and the peregrinus Image in the Letters of Augustine’, Australian Early Medieval Association fifth annual conference, Sebel Conference Suites, Brisbane, QLD: 1-3 October 2008.

発表については、専門領域の研究者が少なかったとはいえ、Prof. Allen からコメントをもらい、また論文の投稿先について有益な助言をうけることができたのは幸い。学会に参加しつづけることで、知己がふえてくることもまた肝要だと納得。
Brisbane 2008
Brisbane 2008
Brisbane 2008
今回は日程上盛りだくさんで、学会にさきだって ACU の研究所を訪問、図書館で資料調査を行なうよう便宜を図ってもらうとともに、豪・韓・日の共同研究プロジェクトのミーティングに参加して今後の方針について意見交換を行なうとともに,短いペーパーを読み上げた。これは、2008年4月から中途参加している「二国間交流事業・転換期における「貧困」に対する取り組みの共同研究──初期キリスト教をモデルにして」と、申請中の科研費プロジェクトに関連するため。学会参加後は Pauline の自宅に招かれて会食、歓談。

Conference talk @ Melbourne

年明けに Prayer and Spirituality 5th Conference に参加。

  • N. Kamimura, ‘The Emergence of Poverty in Augustine’s Early Works’, Prayer and Spirituality in the Early Church 5th Conference, Australian Catholic University, Melbourne, QLD: 9-12 January 2008.

2回目のメルボルンということで、市内の西に宿をとり、慣れてきたトラムで大学に移動、一日の予定が終わると市内を色々と散策。はじめて摂氏40度越えを体験、かなり乾燥していたのでそれほど高温とは感じなかったが,街中に歩き出して人々がなぜ顔の前でしきりに手を振っているかに納得,自分の顔にも水分を求めて小さな羽虫が飛びついてきた。おどろいたのは翌日、気温が一気に25度以下に下がったこと。South Back だからと教わって、なるほど南風は南極からの風だからクールダウンするのかと理解。
発表については、はじまっていたプロジェクトに関連して質問を受けることで有意義なものになった。オーストラリアの研究チームとの研究交流がすこしづつ進展することによって、共同研究の重要性を認めるとともに、その可能性をいかに展開するのか、その方策をさぐる機会になったと思う。

Conference talk @ Melbourne

「環太平洋西岸教父学会」第2回国際研究集会としても開催された Prayer and Spirituality in the Early Church 4th Conference に参加を申しこみ、はじめての「海外」学会に参加する。
発表は反応よく、うまくいったのではないかと思う。ただし、プログラムのなかで一番最後になっただけでなく、パラレルセッションの発表が前のキャンセル枠へ移動したので、Plenary session のまえにもかかわらず、全員が部屋に集まってきて何ごとぞと大変緊張した。

  • N. Kamimura, ‘Augustine on the Friendship and the Ascent Towards God’, Prayer and Spirituality in the Early Church 4th Conference, Australian Catholic University, Melbourne, QLD: 6–9 July 2005.

あいかわらず発表後の質疑応答と学会のあいだのコミュニケーションに四苦八苦。日本からの参加者が多いのは助けになって気が楽だが、参加者のひとりから、あなたは喋るのはへただが、発表の英語は大変立派ですね、と言われて応答に窮した。訓練を重ねる必要性大。
投稿が決定していた論文の査読者 Prof. Allan Fitzgerald とはじめて会い、貴重な刺激を受けた。宿舎の Ormond College は快適、居室は大学時代の学生寮によく似た作りでなつかしくなった。朝食のメニューが充実していて、毎日ともなれば飽きるかもしれないけれども、農業国だけに食材が新鮮だと感じた。メルボルン市街もトラムに乗って自在に移動、市内をもろもろ歩きまわった。たまたま入ったレストランでギリシャ料理を堪能し、あとで聞いたところではギリシャ国外では最大のギリシャ人コミュニティーがここメルボルンにあるということで,なるほど一画はそういった所以からかと了解。はじめての海外を堪能できたことは記憶に残ると思う。