マルタ共和国サンポールズ・ベイのホテルで開かれた Ministerium Sermonis III. An International Colloquium on North African Patristic Sermons において、研究成果を発表しました。学会最終日のセッション5にて、Prof. Anthony Dupont (KU Leuven) の司会のもとで話した論文のタイトルは、つぎのとおりです。
- N. Kamimura, ‘Christian and/or Pagan Identities and Their Relationship with the Spiritual Exercise in the Sermons of Augustine,’ Ministerium Sermonis III. An International Colloquium on North African Patristic Sermons, Augustinian Historical Institute, Malta: 8–10 April 2015.
三日間にわたって開かれた学会において、この領域における著名な研究者にはじめて会うことができました。事前のプログラムから何人かのキャンセルが出ていたので、オーガナイザも大変だったと思いますが、イェールの Paul Kolbet、シカゴの Leslie Dossey、フランスからは Françoic Dolbeau, Isabelle Bochet、ウィーンからは Clemens Weidmann、ルーヴァンからは Dupont と Mathijs Lamberigts、また、若手の研究者の発表もそれぞれ非常によく準備されたもので、大変に刺激的な集まりでした。この学会での成果は、Brepols からの論文集として出版される予定なので、秋までに発表稿をさらに修正、加筆して無事投稿にこぎつけたいと考えています。
3月頭からの3連続の学会発表も今回で一区切り。はじめて訪れたマルタの地は魅力にあふれていました。ヴァレッタは通過しただけでしたが、サンポールズの港町はこじんまりとして、町中の散策も楽しみ、海辺のレストランでは地元の海産をつかったおすすめ料理を味わいました。エクスカージョンで訪れたモスタの大聖堂もすばらしく、博物館の地下のカタコンベと防空壕案内ツアーではこの島の歴史について、ガイドから色々教えられました。カンファレンスディナーの最後には、地元の民族衣装を着た踊り子たちの踊りが披露され、すすめられて一緒に踊り出した研究者のひとりは、「ボスには言うなよ」と叫びながら、華麗なステップを披露。