シカゴで開かれた NAPS (25–27 May 2017) の二日目のセッション Religion/Medicine において、研究成果を発表しました。論文タイトルは、つぎのとおりです。
- N. Kamimura, ‘Tertullian’s Approach to Medicine and the Care of Souls,’ North American Patristic Society 2017 Annual Meeting, Hyatt Regency Chicago, Chicago, IL.: 25–27 May 2017.
会場がハイアットに移ってから2回目の NAPS でした。ワーキンググループ ReMeDHe (Working group for Religion, Medicine, Disability, Health, and Healing in Late Antiquity) が主催したセッションに参加し、テルトゥリアヌスの初期と中期著作における問題への取り組みについて考察しました。フロアからの質問を踏まえて、今回の発表を改稿し、南アのクリスがエディタをつとめる雑誌への寄稿を約束しました。
シカゴに参加した後は、例年であればカナダの教父学会につづいて参加するのですが、今回はいったん成田に戻って、その後は別の学会参加のためにベルギーへ移動しました。大陸間周遊券なるものをとれなかったからです。移動のあいだも、ちょうど編集段階に入っていた教父研究会欧文号の寄稿論文の編集作業に取り組まざるをえず、シカゴから成田に戻る機内でも TeX のソースファイルを修正・点検していました。成田の全日空のホテルの宿泊した部屋から見えたのは、空港そばとは思えない光景でした。