臺灣・屏東の国立屏東大学において開かれた第10回 International Conference of the Taiwan Association of Classical, Medieval and Renaissance Studies = TACMARS (21-22 October) において、研究成果を発表しました。学会2日目のセッションにおいて話した論文のタイトルは、つぎの通りです。
- N. Kamimura, ‘Augustine on Friendship: Some Remarks on the Letters with Christian and Pagan Intellectuals,’ 10th International Conference of the Taiwan Association of Classical, Medieval and Renaissance Studies, National Pingtung University, Pingtung, Taiwan: 21–22 October 2016.
近いにもかかわらず、これまで訪ねたことがなかった臺灣での学会にはじめて参加しました。羽田からは大変便利、臺北松山空港まで3時間程度、そこから市内に移動、高速鐵路で高雄まで到達(車両は話に聞いていたように日本の新幹線)。そのあとは特急で屏東に到着。10月下旬とはいえ、臺灣南部だけに街中を歩いているだけで汗ばむほどでした。学会での発表は、古代末期については西洋古典学の領域からの発表が主体で、教父を扱った発表はほかにありませんでした。とはいえ、充分に考えるべき質問をもらえたので幸運でした。
屏東のまちなみは、大学周りの整然とした光景と、それ以外の雑然とし、商店が軒を並べた活気あるたたずまいが対照的でした。夜は、町中を散策し、あてずっぽうにたどりついた夜店にて、中国語をまったく解さないにもかかわらず、メニューの写真をたよりに注文した香辛料のよく効いた料理を堪能しました。また、大学の学生スタッフがたいへん丁寧に応対してくれたことが印象に残りました。