ブリスベンの Centre for Early Christian Studies: Australian Catholic University で二日間にわたって開かれた研究集会 Agency and Power in Early Christian Social and Church Issues (4-5 March 2016) において、研究代表者・分担者がそれぞれ研究成果を発表しました。研究集会の初日のセッションにおいて発表した論文のタイトルは、つぎの通りです。
- N. Kamimura, ‘Deification and the Spiritual Progress in Chrysostom and Augustine’.
- M. Sato, ‘Forma vivendi in the Fourth Book of Augustine’s De Doctrina Christiana‘.
この研究集会では,進行中のオーストラリアのプロジェクト Agency and Power in Early Christian Social Issues の進捗状況について説明を受けるとともに,2015年の研究成果に関するリストを呈示されました。あいかわらず活発な研究活動が続いていて、おおいに刺激を受けました。
また、初日の発表後には、クリュソストモス研究をリードする研究者である Dr Wendy Mayer から、この発表について今後検討すべき問題についての示唆を受けるとともに、発表をめぐって有益な意見交換をすすめることができました。今回の研究発表は、今年9月に参加、研究発表を検討しているシドニーにおける教父学シンポジウムの前段階として、その一部を発表する予行演習としておこなったもので、9月までに検討すべき課題を明らかにできたという点で、非常に有意義でした。