Conference talk @ Regina

NAPS にひきつづいてサスカチュワンのレジャイナでひらかれた CSPS に参加し、昨年に引き続いてテルトゥリアヌスの医療思想についての研究を発表しました。発表タイトルはつぎのとおりです。

  • N. Kamimura, “Tertullian’s Way of Approaching to Medicine and the Health of Human Soul,” Annual Meeting of the Canadian Society of Patristic Studies, University of Regina, Regina, Saskatchewan, 27–29 May 2018.

2018 CSPS
2018 CSPS
レジャイナは、CSPS に参加するたびに親しくしている Bob のホームグラウンドで今回は諸々お世話になりました。レジャイナに向かう途上では、Bronwen と一緒にトロント経由でトランジットの長い時間をともにして、研究テーマについて、また進行中のプロジェクトについて、十分に議論することができました。

Conference talk @ Chicago

シカゴで開かれた NAPS (24–26 May 2018) 最終日のセッション Erasing Memory in Early Latin Christianity をオーガナイズし、研究成果を発表しました。進行中のプロジェクトに関連して発表したセッション参加者の発表タイトルは、つぎのとおりです。

  • Ryan Strickler, ‘“We Must Pass Over the Persons in Silence”: Damnatio Memoriae in the Disputatio cum Pyrrho Attributed to Maximus the Confessor’.
  • Naoki Kamimura, ‘Augustine and the quest for “peace” in the communities of Roman North Africa’.
  • Bronwen Neil, ‘Papal Letters and Community Memory: Pope Hormisdas (514–23) on What Not to Read in the Sixth Century’.

2018 NAPS
2018 NAPS
今回は発表準備に四苦八苦し、結局発表の段階では論の焦点を絞りきれず、司会をつとめてくれた Dr. Wendy Mayer から発表後に出された質問にも答えることができませんでした。ただ、学会発表のよいところは、発表後に Wendy とそれからシドニーの Edwina と発表について話し合っているなかで、なにが論の焦点だったのか少しづつ明らかになってきたことで、つまり、問題なのは、アウグスティヌスの異端に対する対応と、北アフリカにおいて持続して一定の力を維持していた異教社会に対する対応を一元的に捉えようとする試み自体が、社会の実情、司教の支配力の実態を捉えきれていないのではないか、ということであって、この点が今後のこの発表に関する重要な課題として明らかになりました。発表してよかったと実感する機会をえられました。