FY 2012 GASR Outcomes

2012年度の研究実施状況報告書を提出したので、研究経過研究成果のセクションを更新する。
2012年度に基盤研究C「アウグスティヌスにおける聖書解釈の理論と実践」の成果として公刊した論考は次の通りです。

  • N. Kamimura, “La exegesis biblica de Agustin en ‘De Genesi ad litteram liber unus imperfectus’”, AVGVSTINVS Revista trimestral publicada por los Agustinos recoletos 57 (2012) 137–142.
  • N. Kamimura, “The Consultation of Sacred Books and the Mediator: the Sortes in Augustine”, Studia Patristica 54, accepted for publication.
  • 佐藤真基子「真理と人間──アウグスティヌス『「ガラテヤの信徒への手紙」注解』における」『慶應義塾大学言語文化研究所紀要』44(2013)87–103.

Conference talk @ Victoria

カナダ・ビクトリアのビクトリア大学で開かれた「カナダ教父学会 Canadian Society of Patristic Studies」年次集会において、研究代表者の上村が研究を発表しました。学会三日目 (June 5) の第9セッション Latin Fathers において、Dr. Ariane Magny の司会のもとで行なった発表のタイトルは、つぎのとおりです。

  • N. Kamimura, ‘Augustine’s understanding of the soul, the immortality, and the discipline in De immortalitate animae’, Annual meeting of the Canadian Society of Patristic Studies, University of Victoria, Victoria, BC: 4-6 June 2013.

CSPS 2013
CSPS 2013
今回はなぜか Canadian Congress の日程が後ろに移動、NAPS がおわってから10日空いてしまい、授業を3回続けて休講にするわけにもいかなかったので、NAPS 終了後いったん日本に戻って、再度カナダ西海岸に飛ぶという日程、友人との会話のあいだに hectic と言われて、呆れられました。バンクーバ到着後、ヴィクトリアにはフェリーで渡ってから大学到着、美しいキャンパスでした。短かったとはいえ、この大きさのフェリーに乗っての船旅ははじめての経験でした。

Conference talk @ Chicago

アメリカ・シカゴの Holiday Inn Mart Plaza で開かれた「北米教父学会」年次集会において、研究代表者の上村が研究を発表しました。学会二日目 (May 24) のセッション Speaking in tongues: the use of dramatis personae in the writings of the fathers において、Prof. Scot Douglass の司会のもとで行なった発表のタイトルは、以下の通りです。

  • N. Kamimura, ‘What Augustine Suggested: The Dramatis Personae of the Cassiacum Dialogues’, North American Patristic Society 22nd annual meeting, Holiday Inn Chicago Mart Plaza, Chicago, Ill.: 23-25 May 2013.

NAPS 2012
NAPS 2012

これまでに参加した NAPS での発表と今回の発表が異なるのは,特定のテーマによって組まれたセッションにはじめて参加したことです。NAPS の場合は,申し込みの段階でセッション・テーマと発表者まで決めて申請するパタンとテーマのみ決めて発表者を公募するパタンがあって,今回は後者のセッションに申し込み受理されました。自由に自分が論じたいテーマを決めて発表を申し込むのとちがって、テーマが制限されますが,こうした機会を活かして自分の問題関心を接続し拡大する手立てとして学会を利用するということも必要だろうと思った次第です。そうした刺激によって、固まりがちな自分の研究の枠組みを壊すためにも、今後もセッションに積極的に参加してみたいと考えています。